フラットかつ調整もできるサウンドが魅力
ハイレゾポータブルプレーヤーに新たな選択肢 ー コウォン「PLENUE 1」を野村ケンジが聴く
筆者にとって心のオアシス的存在である“あっちゃん”こと高橋敦氏がすでに丁寧な内容の試聴レビューを書いているので、いち“あっちゃん”ファンとしてはそちらを読めば充分という気がしないこともないが、他の人の観点も必要だろう。
注目ポイントが重なれば逆に客観的なアドバンテージの証明にもつながるはずだと、今回、筆者もコウォン「PLENUE 1」のレビュー記事を書かせていただくことにした。「PLENUE 1」が気になっている人、興味を持っている方は、ぜひとも2つのレビュー記事を見比べつつ、導入するか否かの判断材料にして欲しい。
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Astell & Kern「AK100」の登場によって注目が高まり、ハイレゾ対応ウォークマンのデビューによって一気にシェアが広がった“ハイレゾ音源対応ポータブルプレーヤー”だが、いままさに多くの人から注目を集めるこのホットなジャンルに、新たなるブランドの新しい製品が登場した。それがコウォンの「PLENUE 1」である。
コウォンという名前に関して、あまり聞き馴染みがないという人がいるかもしれない。しかしながら、こと“MP3プレーヤー”というジャンルにおいては、かなりのビッグネームだったりする。「iAUDIO」というブランドで幅広いバリエーションの製品を展開、特に韓国本国を含むアジア市場においては、大きなシェアを占めているメーカーなのだ。そんな、ポータブルプレーヤーに関してかなりのノウハウを持つメーカーであるコウォンが、20年間積み重ねた音響技術を活かし、満を持してハイレゾ対応の高級ポータブルプレーヤーをデビューさせてきたのである。ポータブルオーディオに好きであれば、その内容に興味がひかれるところだ。
■ここまで機敏に動作するハイレゾポータブルプレーヤーは無い
まず、基本スペックから眺めていこう。
高強度アルミ素材を削り出しで作り上げられたモノブロックケースに、3.7インチのタッチパネルを組み合わせた外観は、傷や外部衝撃に強いという硬質アノダイジング処理とも相まって、高級モデルらしい上質さが漂っている。サイズ的には、スマートフォンとほぼ同じ。しかしながら、厚みが13mmほどあるため、かなりの存在感を主張している。目立つけど邪魔にならない、そういった印象のサイズ感だ。
操作は基本的に、タッチパネルから行うが、ボディサイドに“再生/一時停止”“曲送り/曲戻し”“音量”ボタンが配置され、ポケットなどに入れたままブラインドタッチでの操作が行えるようになっている。とはいえ、メインの操作は当然のごとくタッチパネルから行うことになるのだが、操作系も表示も、なかなかに工夫されていて興味深い。
LinuxベースのOSやCPUにARM Cortex-A9 Dual Core 1.2GHzチップを採用している恩恵なのか、操作に対する反応はかなり素早い。ここまで俊敏に動くハイレゾ対応ポータブルプレーヤーは、いままでにお目にかかったことがない。
注目ポイントが重なれば逆に客観的なアドバンテージの証明にもつながるはずだと、今回、筆者もコウォン「PLENUE 1」のレビュー記事を書かせていただくことにした。「PLENUE 1」が気になっている人、興味を持っている方は、ぜひとも2つのレビュー記事を見比べつつ、導入するか否かの判断材料にして欲しい。
Astell & Kern「AK100」の登場によって注目が高まり、ハイレゾ対応ウォークマンのデビューによって一気にシェアが広がった“ハイレゾ音源対応ポータブルプレーヤー”だが、いままさに多くの人から注目を集めるこのホットなジャンルに、新たなるブランドの新しい製品が登場した。それがコウォンの「PLENUE 1」である。
コウォンという名前に関して、あまり聞き馴染みがないという人がいるかもしれない。しかしながら、こと“MP3プレーヤー”というジャンルにおいては、かなりのビッグネームだったりする。「iAUDIO」というブランドで幅広いバリエーションの製品を展開、特に韓国本国を含むアジア市場においては、大きなシェアを占めているメーカーなのだ。そんな、ポータブルプレーヤーに関してかなりのノウハウを持つメーカーであるコウォンが、20年間積み重ねた音響技術を活かし、満を持してハイレゾ対応の高級ポータブルプレーヤーをデビューさせてきたのである。ポータブルオーディオに好きであれば、その内容に興味がひかれるところだ。
■ここまで機敏に動作するハイレゾポータブルプレーヤーは無い
まず、基本スペックから眺めていこう。
高強度アルミ素材を削り出しで作り上げられたモノブロックケースに、3.7インチのタッチパネルを組み合わせた外観は、傷や外部衝撃に強いという硬質アノダイジング処理とも相まって、高級モデルらしい上質さが漂っている。サイズ的には、スマートフォンとほぼ同じ。しかしながら、厚みが13mmほどあるため、かなりの存在感を主張している。目立つけど邪魔にならない、そういった印象のサイズ感だ。
操作は基本的に、タッチパネルから行うが、ボディサイドに“再生/一時停止”“曲送り/曲戻し”“音量”ボタンが配置され、ポケットなどに入れたままブラインドタッチでの操作が行えるようになっている。とはいえ、メインの操作は当然のごとくタッチパネルから行うことになるのだが、操作系も表示も、なかなかに工夫されていて興味深い。
LinuxベースのOSやCPUにARM Cortex-A9 Dual Core 1.2GHzチップを採用している恩恵なのか、操作に対する反応はかなり素早い。ここまで俊敏に動くハイレゾ対応ポータブルプレーヤーは、いままでにお目にかかったことがない。