【AEx2020 特別賞】デスクトップ×ハイエンドの進化系。TEAC“505シリーズ”の真髄を掘り下げる

■トータルなシステム構築とグレードアップも魅力

このように進化を遂げてきた505シリーズ。私なら、例えば専用ラックを自作して、上から順にNT-505、クロックジェネレーターの「CG-10M」、AP-505×2式と格好良くセッティングしたくなる。さらに最新のレコードプレーヤー「TN-4D」も加えたい。

こんなにコンパクトで、ハイエンドなトータルシステムはなかなかない。しかも、搭載技術と機能、音質、価格がうまくバランスしている。価格も手頃なので、若い世代の方にも実現が可能であろう。こうしたことが、受賞の大きな理由となったのである。

（角田郁雄）

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505シリーズを組み合わせて、省スペースで高品位再生を実現

ティアックのReference500番台シリーズは、発売当初から充実した内容と価格でデスクトップオーディオの世界を革新してきた。

“501”からスタートしたこのシリーズは、“503”を経て昨年より最新シリーズ505に進化。特にNT-505は、MQAやRoonといった最新鋭の再生方式への対応力で大ヒットを記録。組み合わせるアンプが待望されていたのだ。

505シリーズはシャーシの筐体を共通化しているため、縦に積むことで省スペースで高品位システムが実現できるのもポイントだ。

もうひとつ忘れてはならないのは、本文中でも角田氏が言及しているマスタークロックジェネレーターCG-10M。NT-505とUD-505は10MHzクロック入力に対応しており、デジタル再生のさらなるグレードアップが可能。505シリーズの「進化」をより強固なものにするベスト・マッチな組み合わせだ。

（編集部）

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＜Specification＞

【AP-505】
●定格出力：ステレオ、バイアンプ駆動時115W+115W●SN比：113dB●周波数特性：10Hz〜50kHz●アナログ入力：XLR×1、RCA×1●スピーカー出力：AWG8対応スクリュー式×1組●サイズ：290W×84.5H×271Dmm●質量：4.4kg

【AX-505】
●定格出力：115W+115W●SN比：110dB●周波数特性：10Hz〜50kHz●入力端子：XLR×1、RCA×3●スピーカー出力：AWG8対応スクリュー式×1組、3.5mmヘッドホン出力●サイズ：290Wx81.2Hx264Dmm●質量：4.2kg

【UD-505】
●対応フォーマット：USB入力 PCM44.1kHz〜768kHz、16〜32bit DSD2.8〜22.5MHz●デジタル入力：USB typeB、RCAデジタル×1、光デジタルx1、3.5mmミニ端子●アナログ入力：RCAx1●アナログ出力：XLRx1、RCAx1、ヘッドホン（6.3mmステレオ）x2、4.4mm 5極ジャックx1●周波数特性：10Hz〜80kHz●SN比：110dB以上●サイズ：290W×84.5H×248.7Dmm●質量：4.2kg

【NT-505】
●最大対応フォーマット：USB入力 PCM44.1kHz〜768kHz、16〜32bit DSD2.8〜22.5MHz●MQAデコーダー：搭載●デジタル入力：USB typeB、RCAデジタル×1、光デジタル×1、光ミニ端子×1、USB typeA●オーディオ出力：XLR×1、RCA×1、ヘッドホン出力×1●周波数特性：10Hz〜80kHz●SN比：110dB以上●サイズ：290W×81.2H×248.7Dmm●質量：3.9kg●取り扱い：ティアック（株）

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本記事は季刊・オーディオアクセサリーvol.175 Winterからの転載です。本誌の詳細および購入はこちらから。