【PR】ランキング上位3本をテスト
ゾノトーンの“売れ筋”電源ケーブルを徹底検証!システム全体の底上げに効果的
国内オーディオアクセサリーブランド、ZONOTONE(ゾノトーン)のケーブルが売れている。ファイルウェブ掲載の売れ筋ランキングでも常に上位に位置しており、 “一位常連” として連続首位の獲得も珍しくない。今回はそのなかから電源ケーブルをピックアップし、比較試聴を実施した。ユーザーから厚い信頼を寄せられているオーディオアクセサリーがシステムにどのような影響をもたらすのか、改めて検証していきたい。
■システムの底上げにゾノトーンの電源ケーブルを選ぶ
オーディオシステムのグレードアップ手段にも色々あるが、効率的で確実なものとして電源ケーブルをお勧めしたい。失敗がほとんどないし、システム全体の底上げにも使えるので効果がわかりやすい。カジュアルなオーディオでも、1ランク上を感じることができるのは楽しいものだ。
電源ケーブルというアプローチで既存のシステムに手を加える際、ゾノトーンの電源ケーブルは定評ある音質と信頼性で、正にうってつけと言っていい。音は間違いなくよくなるし変な副次効果が出ることもないから、安心して任せることができるのである。それにラインアップが豊富なので、ベーシックなクラスでも無理がない。今回はその中から市場での人気も高いスタンダードなものとハイクラスなモデルを選んで、実際にどれくらい違いがあるものなのか感じてみることにしたい。
用意したのは「6N2P-3.5 Blue Power」、「6NPS-3.5 Meister」、「6NPS-Neo Grandio 5.5 Hi」の3本に加えて、メガネ電源ケーブルの「6N2P-3.5 Blue MEGANE」。端的に違いがわかりやすいのはどこか1つの機材に使ってみることだが、ここでは全体としてのグレードアップを確かめる意味で大本、つまり壁コンセントと電源ボックスの間に接続することにした。CDプレーヤーとプリメインアンプはリファレンスのままである。
Blue Powerと3.5 Meisterは同一の芯線を使用した言わば姉妹モデルで、後者が3芯なのに対しBlue Powerはアース線のない2芯である。コンセント側端子も2Pで、この点だけが違いとなっている。いずれもゾノトーンの標準的なモデルで、手始めに使うのにも手頃である。
ちなみにゾノトーンの電源ケーブルは、端子を全て一体成型のモールドにしている。自作してみるとわかるが太い芯線をネジだけで止めるのは至難の業で、脱落を防止して安全性を確保する点からもモールドは賢明な選択と言える。
いずれも6N銅線に純銀コートOFC、高純度OFCの3種類の導体を使用し、マルチストランド構造の芯線としている。さらに耐熱PVCで絶縁し、天然綿糸の介在を充填して厚手のアルミラップでシールドを施した構成だ。3.5 Meisterではこれに高純度OFCによるアース線が加わる。
■「Blue Power」出音が明るくクリアなサウンドを再現
まずBlue Powerから聴いてみる。出方が明るい。音調がということではなく、明るく照らされたように明晰という意味である。逡巡がないというのか立ち上がりがすっぱりと潔く、輪郭にもにじみのない明瞭な感触が強い。汚れや濁りがないのも、その支えになっている。スピードも速い。そういったことが重なって、明るく清澄な再現性を獲得している。簡単に言えば様々な点でクリアなのである。
ピアノは静かなうえに鳴り方が丁寧だ。強弱が乱暴でないということと同時に、目の粗さがない。一音々々がしっかり把握されて注意深く押し出されてくる印象で、仕事が丁寧というときの丁寧という感覚がぴったりする。
室内楽はその丁寧さに、もうひとつ厚みと肉質感が加わる。弦楽器、特にチェロの手触りが太く、響きが意外な力強さを帯びている。ピアノにも芯の太さが備わり、ヴァイオリンは華麗だが伸び伸びとして窮屈なところがない。クリアな明快さに濁りのない色合いを乗せた感触がある。
オーケストラはフォルテのエネルギーが無理なく確保されて、表現の起伏が十分だ。ティンパニーや金管楽器の立ち上がりがシャープに捉えられて峻烈だが、耳障りな刺がないためうるさくない。一方で中間部の滑らかな音楽は見晴らしが利いて流れがよく、木管楽器や弦楽器が瑞々しく絡み合う。小川が煌めくような美しさを感じるのである。
ジャズは始めに述べたような明るさが、屈託のない流れになって闊達な音楽が展開されている。トロンボーン、ウッドベース、ピアノ、それにドラムスというそれぞれが楽々とした感触で自由に動き、鳴り方がどこも生き生きとして不足がない。ウッドベースやキックドラムの低音がくっきりとしてよく弾み、2本のトロンボーンは活きのいい掛け合いを見せる。ゆったりとした捉え方だが、出てくる音はとてもエネルギッシュだ。
このBlue Powerのインレット側をメガネ端子としたのが、6N2P-3.5 Blue MEGANEである。ケーブル本体は同一の2芯構造で、BDプレーヤーやゲーム機などの需要に対応して開発されたモデルである。端子の接点部にはやはり高純度ロジウムメッキを施し、メガネ・タイプの理想を追求した内容となっている。当然音調としても同じ方向での改善が期待でき、一段上の音質を実現する頼もしいツールと言っていい。
■システムの底上げにゾノトーンの電源ケーブルを選ぶ
オーディオシステムのグレードアップ手段にも色々あるが、効率的で確実なものとして電源ケーブルをお勧めしたい。失敗がほとんどないし、システム全体の底上げにも使えるので効果がわかりやすい。カジュアルなオーディオでも、1ランク上を感じることができるのは楽しいものだ。
電源ケーブルというアプローチで既存のシステムに手を加える際、ゾノトーンの電源ケーブルは定評ある音質と信頼性で、正にうってつけと言っていい。音は間違いなくよくなるし変な副次効果が出ることもないから、安心して任せることができるのである。それにラインアップが豊富なので、ベーシックなクラスでも無理がない。今回はその中から市場での人気も高いスタンダードなものとハイクラスなモデルを選んで、実際にどれくらい違いがあるものなのか感じてみることにしたい。
用意したのは「6N2P-3.5 Blue Power」、「6NPS-3.5 Meister」、「6NPS-Neo Grandio 5.5 Hi」の3本に加えて、メガネ電源ケーブルの「6N2P-3.5 Blue MEGANE」。端的に違いがわかりやすいのはどこか1つの機材に使ってみることだが、ここでは全体としてのグレードアップを確かめる意味で大本、つまり壁コンセントと電源ボックスの間に接続することにした。CDプレーヤーとプリメインアンプはリファレンスのままである。
Blue Powerと3.5 Meisterは同一の芯線を使用した言わば姉妹モデルで、後者が3芯なのに対しBlue Powerはアース線のない2芯である。コンセント側端子も2Pで、この点だけが違いとなっている。いずれもゾノトーンの標準的なモデルで、手始めに使うのにも手頃である。
ちなみにゾノトーンの電源ケーブルは、端子を全て一体成型のモールドにしている。自作してみるとわかるが太い芯線をネジだけで止めるのは至難の業で、脱落を防止して安全性を確保する点からもモールドは賢明な選択と言える。
いずれも6N銅線に純銀コートOFC、高純度OFCの3種類の導体を使用し、マルチストランド構造の芯線としている。さらに耐熱PVCで絶縁し、天然綿糸の介在を充填して厚手のアルミラップでシールドを施した構成だ。3.5 Meisterではこれに高純度OFCによるアース線が加わる。
■「Blue Power」出音が明るくクリアなサウンドを再現
まずBlue Powerから聴いてみる。出方が明るい。音調がということではなく、明るく照らされたように明晰という意味である。逡巡がないというのか立ち上がりがすっぱりと潔く、輪郭にもにじみのない明瞭な感触が強い。汚れや濁りがないのも、その支えになっている。スピードも速い。そういったことが重なって、明るく清澄な再現性を獲得している。簡単に言えば様々な点でクリアなのである。
ピアノは静かなうえに鳴り方が丁寧だ。強弱が乱暴でないということと同時に、目の粗さがない。一音々々がしっかり把握されて注意深く押し出されてくる印象で、仕事が丁寧というときの丁寧という感覚がぴったりする。
室内楽はその丁寧さに、もうひとつ厚みと肉質感が加わる。弦楽器、特にチェロの手触りが太く、響きが意外な力強さを帯びている。ピアノにも芯の太さが備わり、ヴァイオリンは華麗だが伸び伸びとして窮屈なところがない。クリアな明快さに濁りのない色合いを乗せた感触がある。
オーケストラはフォルテのエネルギーが無理なく確保されて、表現の起伏が十分だ。ティンパニーや金管楽器の立ち上がりがシャープに捉えられて峻烈だが、耳障りな刺がないためうるさくない。一方で中間部の滑らかな音楽は見晴らしが利いて流れがよく、木管楽器や弦楽器が瑞々しく絡み合う。小川が煌めくような美しさを感じるのである。
ジャズは始めに述べたような明るさが、屈託のない流れになって闊達な音楽が展開されている。トロンボーン、ウッドベース、ピアノ、それにドラムスというそれぞれが楽々とした感触で自由に動き、鳴り方がどこも生き生きとして不足がない。ウッドベースやキックドラムの低音がくっきりとしてよく弾み、2本のトロンボーンは活きのいい掛け合いを見せる。ゆったりとした捉え方だが、出てくる音はとてもエネルギッシュだ。
このBlue Powerのインレット側をメガネ端子としたのが、6N2P-3.5 Blue MEGANEである。ケーブル本体は同一の2芯構造で、BDプレーヤーやゲーム機などの需要に対応して開発されたモデルである。端子の接点部にはやはり高純度ロジウムメッキを施し、メガネ・タイプの理想を追求した内容となっている。当然音調としても同じ方向での改善が期待でき、一段上の音質を実現する頼もしいツールと言っていい。
「6N2P-3.5 Blue Power」SPEC:●導体構成:超高純度6NCu、純銀コートOFC、高純度無酸素銅OFC●構造:3種ハイブリッド導体によるマルチストランド仕上げ、2芯構造●導体サイズ:3.5スケア×2●外装ジャケット:オリジナル2色ナイロン糸による編組ジャケット●シース:PVC(EU-RoHS対応)●絶縁体:耐熱PVC●シールド:アルミラップシールド●介在:天然綿糸●外径:11oφ●電源プラグ・コネクター:オリジナルー体成型モールドタイプ。(コンセント側)2Pタイプ、(インレット側)3Pタイプ。接点部は高純度ロジウムメッキを採用●耐電圧:1000V/分●導体抵抗:5.5Ω/km●絶縁抵抗:5MΩ/km●許容電流値(定格):15A(125V) |
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