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完全ワイヤレスのベストを追求する、Jabraの“集大成”。ANC搭載「Elite 7 Pro」を聴いた

公開日 2021/10/25 06:30 山本 敦
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小型ながら原音忠実な再生力。動画視聴にも相性の良いナチュラルサウンド

サウンドの核を担うのは、Jabraのカスタム設計による6mm口径ダイナミック型ドライバーだ。iPhoneにペアリングして音質を確かめた。

小柄なドライバーでありながら力強く、とてもスムーズな音を鳴らし切る。原音に忠実なフラットバランスは、Jabraのオーディオ製品が共有する魅力。本機も従来のEliteシリーズから見事に特長を受け継いでいる。

Jabraらしい原音忠実な再生力を、「Jabra Elite 7 Pro」でもしっかり感じることができる

上原ひろみのアルバム「Silver Lining Suite」から『ジャンプスタート』を聴く。ピアノや弦楽器の音色がとてもリアルだ。中高域の立体感、やわらかく滑らかな低音の打ち出しがとても心地よい。生の演奏を聴いているような躍動感が自然に伝わってくる。

原田知世が歌うオリジナル・ラブの楽曲『朝日の当たる道』では、ボーカルの繊細な表情の変化を逃さずつかまえる。透明感のあるボーカリストの声質を見事に描き切り、その姿を目の前に近く感じさせてくれる。バンドの演奏も楽器の色彩感がとてもナチュラルで心地よい。涼しげなグルーヴに安心して身を任せられる。

コンテンツの種類、再生環境に合わせて低音や声の聞こえ方を強調したい場面も想定される。Sound+アプリには6つのプリセットとユーザーがカスタマイズした値を保存できるイコライザー機能があるので、上手に活用したい。

Jabra Elite 7 Proのむやみに色づけしないナチュラルなサウンドは、音楽再生に限らず映画やドラマなど動画系コンテンツを再生する際にもメリットになる。ダイアローグや効果音のリアリティが高まるだけでなく、2時間を超える作品も耳にかかるストレスを感じることなく続けて視聴できた。さらに長時間にわたるオンライン会議の音声通話でも、やはりJabra Elite 7 Proを使うと疲労感が抑えられた。

Jabra Elite 7 Proは片側のイヤホンだけ使用することができる「片耳モード」にも対応している。本モードを利用して片耳だけで音声通話をしても、張りのある明瞭な音声が聞ける。イヤホンを片側ずつ充電しながら使えるので長いオンライン会議も安心だ。ほかにも、2台同時接続できる「マルチポイント機能」に今後のファームウェアアップデート(2022年1月頃予定)で対応するなど、リモートワークにも快適な利便性を兼ね備えている。

明瞭な音声通話が可能。片耳モードも備え、左右どちらか一方のイヤホンのみでも利用可能となったおかげで、長時間でも疲れにくい使用感を実現している

アプリには「サウンドスケープ」という全12種類のノイズをループ再生する機能がある。ピンクノイズやホワイトノイズのほか、海の波や洞窟といった環境音を再生することで、周囲の騒音をきこえなくする効果がある。

アプリも秀逸な仕上がり。通話体験の細かなカスタマイズも可能だ。サウンドスケープでは集中力を高めたい時に便利な、心地よい環境ノイズを再生してくれる

筆者はこの機能を、賑やかな場所で集中しながら原稿を書きたい時に活用している。一定時間が経つとノイズ再生が終了するように設定できるので、飛行機による移動の時などイヤホンを耳栓代わりに使いたい時にも便利だ。

Jabra Elite 7 Proはコンパクトなイヤホンながら、ANC機能をオンにした状態で約8時間の連続音楽再生が楽しめる。ケースによる充電を繰り返せばフル充電から最大30時間も連続使用ができるスタミナが頼もしい。

ケースもコンパクト仕上げ。ポケットなどにも収納しやすく、持ち運びにも便利だ

さらにUSB-Cケーブルを使えば5分間の急速充電で1時間分のリスニングがバッテリーがチャージできる。Qi規格によるワイヤレス充電にも対応しているので、リバース充電ができるスマホとの相性もよい。





Jabra Elite 7 Proは、音楽再生と通話コミュニケーション、それぞれにベストな完全ワイヤレスイヤホンのあるべき形を、最も積極的に追求してきたJabraの集大成だ。あらゆるシーンで快適さが実感できる、満足度の高い買い物になるだろう。

(協力:GNオーディオジャパン)

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