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”優秀すぎる”完全ワイヤレス「HUAWEI FreeBuds Pro 3」レビュー!ANC/通話レベルの高さに驚き
実際にHUAWEI FreeBuds Pro 3をビデオ会議で導入してみると、あまりの通話品質の高さに驚いた。特徴はいくつかあるが、まず、話者の声を拾うマイクの音質が非常に良い。実際の音声を確認すると、厚みと情報量があって、声自体の質感をしっかり伝えてくれる。
検証を進めていてさらに驚いたのが、騒音下の通話性能だ。電車内レベルの騒音という、ビデオ会議への参加など考えない環境下でも、周囲の騒音を全くというほど拾わない。また、その際のマイク音声も確認してみると、ノイズリダクションの効果こそ若干あるが、十分に高音質をキープしている。
あまりに騒音ノイズキャンセルが優秀で、通話テストに失敗したか?と疑い、何度も再検証したほど。そのたび、何度試しても周囲の騒音の影響を受けずに通話できていることは確認済みだ。
【デザイン】ショートスティック型の本体形状を継承。操作性や耐久性がアップデート
HUAWEI FreeBuds Pro 3の音質に関わるテクノロジーも紹介しよう。内部のドライバーユニットは、マイクロ平面振動板ドライバーと、φ11mmのダイナミックドライバーのデュアル構成で、周波数特性は14Hzから48kHzまでワイドに対応する。
基本は先代モデルと共通だが、マイクロ平面振動板ドライバーはハルバッハ配列によって強化が行われたとのこと。元々かなりの技術指向なモデルで、先代の「HUAWEI FreeBuds Pro 2」の音質もハイレベルなので、新モデルである本機のサウンドにも期待できる。詳しい音質レビューは後述したい。
HUAWEI FreeBuds Pro 3では「トリプルアダプティブEQ」を搭載している。イヤホンの使用状況を複合的に検知して最適化を図るもので、音量レベル、外耳道の構造、装着の状態をリアルタイムで検出した補正に働く。最先端のEQ技術を、適応的にリアルタイムで働かせられる所は、HUAWEIのテック企業たる所以だ。
デザイン面では、ショートスティック型の形状デザインを先代から継承。カラーバリエーションは3色展開で、鏡面仕上げのシルバーフロストとグリーン、マットカラーに艶感あるセラミックホワイトをラインナップしている。
軽量化も図られており、実際に装着すると耳へも収まりやすい。さらに、イヤホンタッチ部に窪みが新たに設けられており、つまむ動作で行う “ピンチ” の操作性も良好だ。
充電ケースもよりコンパクトになり、表面はナノガラスの耐摩耗性が前作比で約32%向上。10万回の開閉に耐える隠しヒンジ構造も採用する。また、IP54の防塵・防滴性能にも引き続き対応する。
バッテリー性能は、ANCオフ時でイヤホン本体が約6.5時間、ケース込みで約31時間の再生が可能。ANCオンではイヤホン本体が約4.5時間、ケース込みで約22時間だ。
Bluetoothのバージョンは5.2で、SBCとAAC、そしてLDACによる最大990kbps伝送対応にも対応する。なお、LDACでの再生対応は、出荷時には無効になっている事もあるので、操作アプリ「HUAWEI AI Life」の導入から設定を確認して、使い始める事をオススメしたい。
さて、この「HUAWEI AI Life」アプリでは、LDACの利用設定のほか、ノイズキャンセリングモードの設定なども行える。モードは「くつろぎ」「標準」「ウルトラ」の3種類から選択可能だ。
さらに、音質をチューニングできるEQ機能も装備。こちらは「デフォルト」「低音強調」「高音強調」「音声」「交響曲」「HiFiライブ」のほか、カスタマイズ設定も用意されており、10バンドをそれぞれ±6dbの範囲で好みに調整することができる。
イヤホン本体のタッチ操作(ジェスチャー)は、短時間つまむ “ピンチ”と、長押しにあたる “ピンチして維持”、そしてスワイプ操作による音量調整などが行える。各操作コマンドも「HUAWEI AI Life」アプリで設定できるので便利だ。