独自の「YPAO」をHi-Fi製品初搭載
ヤマハ、64bit処理による音響補正機能を搭載したネットワークレシーバー「R-N803」
ヤマハは、独自の音響補正技術「YPAO」をHi-Fiコンポーネントとして初搭載したネットワークレシーバー「R-N803」を、8月下旬から発売する。定価は110,000円(税抜)。
YPAOは同社のAVアンプの自動音場補正機能としておなじみの技術だが、Hi-Fiコンポーネントに搭載されるのは初となる。R-N803においても、付属マイクで音響特性を測定して、自動的に音響特性が最適化される。
ネットワーク再生は、PCM系が192kHz/24bit、DSDが5.6MHzまでに対応。独自のマルチルーム再生機能 MusicCast、Spotify Connect、radico.jp、AirPlayなどにも対応。送受信が可能なBluetooth機能、Wi-Fi機能も内蔵する。
アンプを内蔵しており、定格出力は120W+120W(6Ω)。光/同軸・USB-Aなどのデジタル入力、アナログ入力も備えている。以下にその詳細を紹介する。
■64bit処理による「YPAO」をステレオ再生用に最適化して搭載
YPAOの搭載が大きな特徴。マイクで測定、DSPチップで処理という最適化のプロセス自体はAVアンプにおけるYPAOと同様となる。しかし、AVアンプでは複数のスピーカー間の差を埋めフラットな特性に合わせることを目的に搭載しているのに対し、本製品では部屋の音響特性を補正し「自然な音を得る」ことを目的に搭載しているという。2chスピーカーを前提とした測定・補正となるため、マイクによる測定時間も「おおよそ30秒前後」(ヤマハ担当者)と短時間で完了するという。
EQを動作させるDSPチップはAVアンプで使用されるものと同等で、音質劣化を抑えた高精度64bit処理の「YPAO Precision EQ」。同社によれば「192kHz/24bit信号まで対応した64bit処理により、聴感上の音質劣化なく補正を行うことができるため、今回のHi-Fi製品への導入が実現できた」とのこと。なお、DSP回路を通さず信号を流す「ピュアダイレクトモード」も利用できる。
本機に搭載されたYAPOは、「YPAO-R.S.C」と「YPAO Volume」という2つの機能を特徴とする。「YPAO-R.S.C」は、部屋の初期反射をより精密に測定/制御し、左右スピーカーの設置環境の違いによる音質・ステレオイメージの偏りを是正する機能となる。「YPAO Volume」は、人間の耳の特性も加味してどの音量でも自然なバランスで音が聴こえるようにEQ補正をかけるというもの。サブウーファーを使用する場合は、クロスオーバー周波数の最適化も行う。
YPAOの効果は、同社製のスマートフォン/タブレット向けアプリ「MusicCast CONTROLLER」から手動調整することも可能。左右のスピーカーの距離、音量、サブウーファーのON/OFF、サブウーファーのクロスオーバー、EQ、ラウドネス補正のON/OFFなどが変更できる。
■伝統に忠実な筐体構造
回路構成や筐体構造は、ヤマハがHi-Fi製品で培ってきた「ToP-ART(Total Purity Audio Reproduction Technology)」思想にのっとって設計。左右対称コンストラクションと信号経路のストレート化・最短化にこだわった回路レイアウトと、不要振動を吸収・遮断する独自の特殊樹脂フレームを搭載したシャーシとの組み合わせを本機でも採用している。
また、今年発売されたAVアンプの上位モデル「RX-A1070」「RX-2070」でも採用されたフット「アンチレゾナンスレッグ」を本機も使用。これはフット内の補強リブを中央部は直線上として強度を確保しつつ、外周部は曲線状として振動エネルギーを低減させるというもので、振動対策と脚部の補強を両立している。
パワーアンプはディスクリート構成を採用。右4個・左4個のバイポーラ型パワートランジスターを使用した並列プッシュプル構造としている。定格出力は120W+120W(6Ω)、最大出力は170W+170W(6Ω)。出力インピーダンスも抑えることで、スピーカーの駆動力も高めている。
電源ブロックにはコアサイズが96W×70H×80Dmmという大型EIコアを使用した電源トランスを採用。大容量のブロックコンデンサーも備えている。音質パーツはハイエンドモデルにも用されるものを採用している。
DACチップはES9006ASを搭載。PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzのネイティブ再生に対応する。無線規格はWi-Fi、Bluetoothの送受信とAirplayに対応しており、Sportify、radiko.jpといったストリーミングサービスが聴取可能。MusicCast機能も搭載しているため、同社の対応機器と組み合わせてのマルチルーム再生も行える。アプリ「MusicCast CONTROLLER」による各種操作も可能だ。
入力端子はアナログRCA×4(CD×1、LINE×3)、フォノ×1、光デジタル×2、同軸デジタル×2、USB TypeA×1。出力端子はRCA×2、スピーカー×2系統、ヘッドホン×1、サブウーファープリアウト×1、トリガーアウト×1。消費電力は250W。
再生可能フォーマットはWAV、FLAC、AIFFが192kHz/24bitまで、ALACが96kHz/24bitまで、DSDが5.6MHzまで。MP3、WMA、MPG4-AACが48kHz/320kbpsまで。
外形寸法435W×151H×392D、質量10.8kg。
YPAOは同社のAVアンプの自動音場補正機能としておなじみの技術だが、Hi-Fiコンポーネントに搭載されるのは初となる。R-N803においても、付属マイクで音響特性を測定して、自動的に音響特性が最適化される。
ネットワーク再生は、PCM系が192kHz/24bit、DSDが5.6MHzまでに対応。独自のマルチルーム再生機能 MusicCast、Spotify Connect、radico.jp、AirPlayなどにも対応。送受信が可能なBluetooth機能、Wi-Fi機能も内蔵する。
アンプを内蔵しており、定格出力は120W+120W(6Ω)。光/同軸・USB-Aなどのデジタル入力、アナログ入力も備えている。以下にその詳細を紹介する。
■64bit処理による「YPAO」をステレオ再生用に最適化して搭載
YPAOの搭載が大きな特徴。マイクで測定、DSPチップで処理という最適化のプロセス自体はAVアンプにおけるYPAOと同様となる。しかし、AVアンプでは複数のスピーカー間の差を埋めフラットな特性に合わせることを目的に搭載しているのに対し、本製品では部屋の音響特性を補正し「自然な音を得る」ことを目的に搭載しているという。2chスピーカーを前提とした測定・補正となるため、マイクによる測定時間も「おおよそ30秒前後」(ヤマハ担当者)と短時間で完了するという。
EQを動作させるDSPチップはAVアンプで使用されるものと同等で、音質劣化を抑えた高精度64bit処理の「YPAO Precision EQ」。同社によれば「192kHz/24bit信号まで対応した64bit処理により、聴感上の音質劣化なく補正を行うことができるため、今回のHi-Fi製品への導入が実現できた」とのこと。なお、DSP回路を通さず信号を流す「ピュアダイレクトモード」も利用できる。
本機に搭載されたYAPOは、「YPAO-R.S.C」と「YPAO Volume」という2つの機能を特徴とする。「YPAO-R.S.C」は、部屋の初期反射をより精密に測定/制御し、左右スピーカーの設置環境の違いによる音質・ステレオイメージの偏りを是正する機能となる。「YPAO Volume」は、人間の耳の特性も加味してどの音量でも自然なバランスで音が聴こえるようにEQ補正をかけるというもの。サブウーファーを使用する場合は、クロスオーバー周波数の最適化も行う。
YPAOの効果は、同社製のスマートフォン/タブレット向けアプリ「MusicCast CONTROLLER」から手動調整することも可能。左右のスピーカーの距離、音量、サブウーファーのON/OFF、サブウーファーのクロスオーバー、EQ、ラウドネス補正のON/OFFなどが変更できる。
■伝統に忠実な筐体構造
回路構成や筐体構造は、ヤマハがHi-Fi製品で培ってきた「ToP-ART(Total Purity Audio Reproduction Technology)」思想にのっとって設計。左右対称コンストラクションと信号経路のストレート化・最短化にこだわった回路レイアウトと、不要振動を吸収・遮断する独自の特殊樹脂フレームを搭載したシャーシとの組み合わせを本機でも採用している。
また、今年発売されたAVアンプの上位モデル「RX-A1070」「RX-2070」でも採用されたフット「アンチレゾナンスレッグ」を本機も使用。これはフット内の補強リブを中央部は直線上として強度を確保しつつ、外周部は曲線状として振動エネルギーを低減させるというもので、振動対策と脚部の補強を両立している。
パワーアンプはディスクリート構成を採用。右4個・左4個のバイポーラ型パワートランジスターを使用した並列プッシュプル構造としている。定格出力は120W+120W(6Ω)、最大出力は170W+170W(6Ω)。出力インピーダンスも抑えることで、スピーカーの駆動力も高めている。
電源ブロックにはコアサイズが96W×70H×80Dmmという大型EIコアを使用した電源トランスを採用。大容量のブロックコンデンサーも備えている。音質パーツはハイエンドモデルにも用されるものを採用している。
DACチップはES9006ASを搭載。PCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzのネイティブ再生に対応する。無線規格はWi-Fi、Bluetoothの送受信とAirplayに対応しており、Sportify、radiko.jpといったストリーミングサービスが聴取可能。MusicCast機能も搭載しているため、同社の対応機器と組み合わせてのマルチルーム再生も行える。アプリ「MusicCast CONTROLLER」による各種操作も可能だ。
入力端子はアナログRCA×4(CD×1、LINE×3)、フォノ×1、光デジタル×2、同軸デジタル×2、USB TypeA×1。出力端子はRCA×2、スピーカー×2系統、ヘッドホン×1、サブウーファープリアウト×1、トリガーアウト×1。消費電力は250W。
再生可能フォーマットはWAV、FLAC、AIFFが192kHz/24bitまで、ALACが96kHz/24bitまで、DSDが5.6MHzまで。MP3、WMA、MPG4-AACが48kHz/320kbpsまで。
外形寸法435W×151H×392D、質量10.8kg。
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