4月8日から4Kトライアル開始
ひかりTV、4K配信商用サービスを10月開始 − 犬用chやディズニーゲームなど今後の方針説明も
加えて映像サービスでは、国内初のペット専門チャンネル「DOGTV」を6月1日から月額1,944円(税込)で提供開始。留守番をする犬のリラクゼーションやストレス緩和を目的に開発された映像を提供する。
また、対応STBを通じて遊べるクラウドゲームサービス「ひかりTVゲーム」においては、ディズニーとライセンス契約を締結。「プレーンズ」「トイ・ストーリー3」「メリダとおそろしの森」という3つのゲームを、他社に先駆けて6月から順次先行提供していく。
なお、ディズニーのゲーム作品は計6タイトルを提供予定。キャラクターのフィギュアと連動する「ディズニーインフィニティ」については、対象となるキャラクターフィギュアの「ひかりTVショッピング」での販売も行うという。
■早い段階での300万会員突破を目指す
ひかりTVの現状について板東氏は、光回線の伸びが鈍化するなかでも2014年3月末時点で282万会員を獲得できていることなどを紹介。VODサービスにおけるマルチデバイスでのレジューム視聴やダウンロードでの持ち出し視聴、放送サービスでもDLNAによる宅内配信などを行っており、こうしたサービスが好評であると説明した。
そして板東氏は「スマートTVとは、ただ単純にテレビをネットにつないだだけのものではない。もっと多彩なサービスを使えるし、さらには他のデバイスと連携してシームレスに使えることこそがスマートTVだという認識で我々はやってきた」とし、「その結果、会員数も1ヶ月3万人前後の純増で推移してきた」と言葉を続けた。
しかし一方で「2〜3年前に比べると純増のペースが鈍っている」ともコメント。「これからはスマホやPCユーザーをもっと取り込んでいきたい」と述べ、前述したような施策を発表した。
「今後、テレビそのものがどう変化していくのか分からないところもあるが、ひとつ参考になるのはモバイル端末がヒントになるのではないか。ケータイがネットにつながって10年もしないうちにスマホが登場したように、テレビもブロードバンドにつながれば大きく変わっていくだろう」と語り、「そこにこそ我々の大きなビジネスチャンスがあると思っている。そこに乗り遅れないようにやっていきたい」とコメント。「2014年度も2013年度と同じくらいの純増を見込んでいる。できるだけ早い時期に300万人の大台を突破したい」と、展望を述べた。
■アニメやドラマなどのシリーズものが好評
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.会員数の推移について、アクティブユーザーの割合やその変化などの詳細が聞きたい。
A.アクティブユーザー数は非公開だ。全体の会員数の半分弱が多チャンネルのお客様だと思っていただければと思う。利用が多いのはアニメやドラマなどのシリーズものだ。1ヶ月あたりのVOD利用は2,500万回を超えるレベルになっている。音楽やゲームのユーザーは具体的な数字は言えないが、純増ベースでそれぞれ、1万人ずつくらい最近は増えている。
Q.BS放送について、ひかりTVで現在見られるのはNHKとWOWOW、FOXだけという状況だが、このあたりの対応はどうなるのか。
A.BS放送は、最大のチャンスというのがアナログ停波のときに再送信をやりたいとお願いして調整した経緯があるが、なかなか条件が合わなかった。結果としてNHKとWOWOW、FOXということになった。我々もやりたいということで現在も交渉を継続している。条件が合えばやれると思う。
Q.「DOGTV」について、価格が高い印象を受けるが、その理由はどこにあるのか。
A.犬を飼っているご家庭は年間10万円以上を犬に使うというデータもあって、それなりにこの料金でも使ってもらえるのではないか。海外の状況なども見ながら決定した。
Q.出版や通販といった放送以外のサービスの伸び具合はどうなっているのか。
A.通販等の売上について、具体的な数字は公表していないが、2012年度に比べて2013年度の売上は5倍になった。特に、今回は消費税の駆け込み需要もあって3月は売上が伸びた。申し込みベースで1ヶ月約7億円ほどだ。今後はできるだけ簡単に買える仕組みを作っていければと考えている。