[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第53回】引きこもりライターが激走テスト! 旬のスポーツイヤホン7機種を走って聴き比べ
・audio-technica「ATH-CKP500」
本機は、三日月状のシリコンパーツが耳のくぼみにはまることで着け心地を確保しつつも激しい動きでも外れにくい「FREEBIT」を採用している。音漏れしにくい「ファインフィットイヤピース」と外の音を聞き取りやすい「アクティブフィットイヤピース」の2種類が付属することもポイント。防水性能については「汗に強く、スポーツ後に水洗いも可能(IPX5等級)」との表現。音については、新開発ドライバーによって防水仕様イヤホンにありがちな音のこもりをなくしたとのことだ。
ではランニング1周目!
装着感は快適で問題ない。FREEBITのおかげか、ランニングの上下動で装着が甘くなる感じもなかった。遮音性はカナル型イヤホンとしては普通〜少し弱い程度。音楽のボリュームを上げすぎなければ、周囲の音もある程度は聞こえるので安全性も悪くない。ケーブルのタッチノイズはカナル型イヤホンとしては普通程度にある。それに慣れている方ならあまり気にならないかもしれない。
…1周目にして体力の枯渇の近さを感じる。息も上がっており「まゆゆハァハァ」状態だ。
音質面だが、ベースをほどよく強めに押し出してくれており、そのベースの感触はウォーム。シンバルなどの高音は相対的にやや控えめなので、リズムは柔軟傾向のベースとドラムスが牽引する。なので体感的には、カッチリとした感じではなくおおらかで少しゆったりとしたテンポ感。音楽に急かされる感じがなくて走りやすい。
次ページ次は「アジャスタブルイヤーループ機構」を搭載するソニーの「MDR-AS400IP」。