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音楽ファンに薦めたいハイレゾ対応コンポ

マランツ「M-CR611」でできる“10のこと” 編集部・近藤が自宅レポート

公開日 2015/10/05 11:43 近藤貴彦
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マランツのハイレゾ対応ネットワークレシーバー「M-CR611」は、コンパクトなボディにプレミアムなHi-Fiコンポーネントのこだわりを詰め込んだオーディオシステム。本機をオーディオ初心者の編集部・近藤が自宅で試用し、率直な感想をレポートする。M-CR611の導入で何ができたのか、M-CR611と過ごした一週間を「10のキーワード」から振り返ってみた。


■自宅で使って確認してみたマランツ「M-CR611」でできる10のコト

取材でいろいろなオーディオに触れてみて、自分もそろそろ本格的なオーディオシステムが欲しくなってきました。

音が良いオーディオシステムでがっつりハイレゾを楽しみたい! と思っていろいろなモデルを物色していたのですが、残念ながら置き場所に限りはあるし、正直インテリアとのマッチングも大事にしたい。もちろん予算は限られています。そう考えると、意外と候補になるモデルは限られますよね。でも、とにかく音には妥協したくない…。

しばらく迷っているとき、気になったのはマランツのネットワークCDレシーバー「M-CR611」(関連ニュース)でした。取材で聴いたときの音、ハイレゾからワイヤレスオーディオまでカバーした機能、そして何と言ってもデザイン。実際に自宅に導入したら、思い通りの音が楽しめるのだろうか。ほかにも良さそうなモデルもあるけど…などと思案していたところに、「お借りして使ってみたら」と編集部の先輩から提案していただき、今回試用させていただきました。

「M-CR611」 ¥70,000(税抜)

M-CR611を実際に使ってみて、驚きがたくさんありました。私はオーディオ初心者ですが、だからこそ、こういう楽しみを知らない人にもこの良さを知ってほしい。そんな想いで今回、実際に使ってみてわかった「M-CR611でできる10のコト」を紹介していきたいと思います。

【1】ハイレゾが“いい音”で聴ける

オーディオシステムを導入したら、ハイレゾはぜったい楽しみたい。知らない人のためにも念のため説明しておくと、ハイレゾとはCDの何倍もの情報量を持った、スタジオで録音された“マスター”の状態に限りなく近い音源のこと。ちょっとシンプルすぎる説明ですが、要するに、家にいながらミュージシャンがスタジオで演奏して聴いたであろう音をそのまま楽しめるのです。音楽好きにとって、こんな素晴らしいことはないですよね。

ハイレゾ音源に対応している

M-CR611は、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源だけでなく、DSDにも対応しています(DSDもハイレゾですが、難しい内容の解説は別の記事に譲ります!)。e-onkyo musicやHD Musicで買えるメジャーなハイレゾ音源は、コレでほぼ全部聴くことができますね。

でも「ハイレゾ再生ができる」からといって、「ハイレゾの良さがとことん味わえる」とは限りません。ハイレゾの繊細な情報を再現するには、やっぱり優秀なオーディオが必要です。M-CR611の音の良さは何度も確認しましたが、果たしてそれが家でも味わえるのか、気になっていました。

自宅に届いたM-CR611をさっそくセットアップし、あまり期待せずにハイレゾファイルを再生してみると、鳥肌が立ちました(大げさですが本当です)。ゾクッときました。音がとにかく生々しくて、目をつぶると、まるで目の前でミュージシャンが演奏しているよう。自宅で聴いたからでしょうか、仕事で聴くとき以上に、その音に圧倒されました。こんなコンパクトなボディでHi-Fiサウンドが堪能できてしまうなんて、信じられないと思います。

M-CR611はサイズで言ったら「ミニコンポ」ですが、マランツの20万円を超えるプレミアムHi-Fiコンポーネントとまったく変わらない、徹底的なサウンドチューニングが行われているとのこと。ちなみにM-CR611の音質はオーディオ評論家の方も高く評価していますので、気になる方はこちらのレビューも読んでみてください。

ところでM-CR611は、USBメモリーを挿すだけでハイレゾが再生できます。パソコンやサーバー(いわゆるNASですね)に保存した音楽をネットワークでストリーミングして再生することもできます。ハイレゾ再生の方法もシチュエーションやスタイルに合わせて選べるのも良いですよね。

【2】アプリで音楽ライブラリを自由自在に聴き漁れる

ハイレゾなどの音楽配信で買えるファイルや、CDをパソコンに取り込んだ音楽ファイルを聴くことができるオーディオを「ネットオーディオ」と呼びます。もちろんM-CR611もネットオーディオが楽しめるコンポです。

アプリ「Marantz Hi-Fi Remote」で快適なリスニング

ネットオーディオの何がそんなにいいの?と聞かれたら、もちろんハイレゾの音が楽しめることもあるのですが、それと同じくらい、「膨大な音楽を自由自在に聴けること」を魅力として挙げたいです。

サーバーに保存した数百枚、数千枚の楽曲の中から、あっという間に目的の1曲を探し出して、しかも好きな曲順に並べて聴く。これって、CDでは絶対にできないことですよね。M-CR611と、専用アプリ「Marantz Hi-Fi Remote」を組み合わせれば、それができてしまうのです。

Marantz Hi-Fi Remoteの画面

iPadでMarantz Hi-Fi Remoteを立ち上げると、サーバー(NAS)に保存した膨大な楽曲(我が家だと1万曲くらい)が瞬時に閲覧できます。この中から聴きたい曲を「キュー」(「プレイリスト」とも呼びます)に並べていくのです。

それなら携帯プレーヤーとかiTunesでやっているよ!という方もいるでしょう。まさにその感じなのですが、M-CR611とサーバー、そしてMarantz Hi-Fi Remoteを使えば、もっと膨大な量の楽曲を、もっと直感的に操作して自由自在に再生できるのです。それから、M-CR611でNASの音源を再生する場合、パソコンを立ち上げておく必要はありません。ソファーにもたれて、iPadを優雅にタッチして操作すれば良いのです。


Marantz Hi-Fi Remoteはよくできたアプリで、レスポンスも早く、楽曲の情報からキュー再生の順番、ジャケット画像までを1画面で確認できます。「ファイル再生はジャケットがないから寂しい」という人もいますが、iPad上でジャケットのアートワークをしっかり楽しめます。一度使ったらやみつきになるはずです。これはぜひ実際に手にとって使ってみてほしい機能ですね。

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