音楽ファンに薦めたいハイレゾ対応コンポ
マランツ「M-CR611」でできる“10のこと” 編集部・近藤が自宅レポート
【8】2組のスピーカーから音を出す
実はこのM-CR611、こんなに小さなボディなのに、4ch分のアンプを搭載しています。ミニコンポでアンプが4ch? と驚く方もいるでしょうが、実はこの4chアンプがいろいろ使えて、それがこのオーディオシステムの人気の秘密だったりもするのです。
4chアンプを使って2台のスピーカーを鳴らすという“特別な使い方”は後で紹介するとして、まずは2組のスピーカーを1台のコンポで鳴らせてしまうことに注目したいです。例えば、居間にセットしたM-CR611でメインスピーカーを鳴らしつつ、カウンターキッチンに置いたサブのスピーカーも本機で駆動する、という使い方ができます。
2組のスピーカーを同時に鳴らすことも、切り替えて1台ずつ鳴らすことも可能です。また2組のスピーカーのボリュームはそれぞれ個別に調整できます。今のところの我が家では4chアンプを後で説明するバイアンプに使うことになりましたが。いつかもっと広い家に引っ越したら、ぜひこの機能を活かして、いろいろな部屋で音楽を楽しめる環境を構築したいなあと。それからこの2組スピーカー駆動、美容室や飲食店、ショップなどで使う場合に重宝されているそうです。カフェをやりたいと言っていた友達にも薦めてみたいです。
【9】自分の好みのスピーカーが組み合わせられる
全部セットで箱から出したら手軽の音楽が楽しめるのが、パッケージシステムやミニコンポの長所。しかし一方で、お気に入りのスピーカーを自由に組み合わせて自分なりの音を追求するのもオーディオならではの楽しみですよね。M-CR611はレシーバー単体と厳選されたスピーカーとのセットが両方用意されているので、どちらでもOKです。
M-CR611は、Hi-Fiオーディオとしてチューニングされた高性能なデジタルアンプを搭載しているので、様々なスピーカーの良さを思う存分に引き出すことができます。こんなにコンパクトなのに定格出力は50W+50Wもあるので、幅広いスピーカーを組み合わせることができます。
スピーカーセットについては、マランツがM-CR611に最適と判断したスピーカーを組み合わせた3種類のパッケージが用意されています。まずはB&W「CM1 S2」を組み合わせた“プレミアムシステム”。これは今回試聴したモデルですね。CM1 S2は、M-CR611の音決めをするのにも使われたという、Hi-Fiオーディオの定番とも言える高級スピーカーです。実は僕もこのCM1 S2がずっと気になっていました。
同じくB&W「686 S2」を組み合わせた“スタンダードシステム”は、マランツ推奨の基本セットとのこと。686 S2はB&Wの入門シリーズのスピーカーで、こちらも定番中の定番モデルです。
DALI「ZENSOR 1B」を組み合わせたベーシックシステムです。3つのスピーカーの中では1番リーズナブルなお値段ですが、音はマランツのお墨付きの本格派。DALIはプロモーションにマランツのアンプを使用しているそうで、相性もばっちりだそうです。
【10】バイアンプ駆動でお気に入りのスピーカーをとことん鳴らし切る
1組のステレオスピーカーを4ch分のアンプを使って鳴らして、その能力をとことん引き出すという手法があります。“バイアンプ駆動”とよばれる、どう考えてもマニアックな駆動方法が、こんなコンパクトなコンポでできてしまうのです。
通常2ch分のアンプでスピーカーで駆動するところを、2倍の4ch分のアンプで駆動する。そう聞いただけで何やらスゴイ感じが伝わってきます。こんなことができるミニコンポは、他にはないそうです。バイアンプ駆動を行うためには、写真のようにスピーカーの端子がバイワイヤ仕様になっている必要があります。今回組み合わせたCM1 S2も対応しています。バイアンプ駆動に対応したスピーカーというのはけっこう多いので、ぜひお使いのスピーカーがあれば確かめてみてください。
通常接続でも十分にいい音だと思ったのですが、バイアンプにすると、音の密度がぐっと高まって、そこに楽器やボーカリストが演奏しているような存在感が増します。よりリアルになった、という表現が正しいでしょうか。力強さも増してました。スピーカーの潜在能力を引き出すというのはこういうことなのですね。スピーカーケーブルは2組必要ですが、接続を替えるだけでこれだけ音が変わるなら、活用しない手はありません。
これだけの駆動力を持つM-CR611ならば、通常ならミニコンポではまずありえないような大型スピーカーも鳴らせてしまうのでは。自宅での取材が終わったあとに、試しに会社の試聴室に常設されている大型スピーカーで試してみました。
全然鳴ります。取材に立ち会った先輩編集者も、この鳴りっぷりにはびっくりしていました。「これだけ鳴れば、音がそんなに出せない家庭ならM-CR611で十分というか満足しちゃうだろうね」と。
【番外編】たわしで擦っても傷つかない!
オーディオ機器だけではないですが、生活空間で家電を使うときに、意外と気になるのがホコリやキズ。M-CR611はトップパネルのアクリルが美しいのですが、いかにもキズが付きやすそうで、ホコリを払うにもちょっとびくびくしてしまいます。
ところが本機は、歴代シリーズを使ったユーザーからの要望から、このトップパネルを硬度が高くて非常に傷付きにくい「ハードコート・アクリルパネル」にしているというのです。今回借りるにあたって、マランツの開発者の方が「試しにタワシで擦ってみてください。ぜったい傷つきませんから」と一言添えられました。ならば、傷ついても僕は知りません! とタワシを持ってきました。
力をぐっと入れて擦ってみたのですが・・・あれ? タワシの毛が散らばるけれども表面には傷がぜんぜん付かない。試しに10円硬貨で擦ってみても・・・傷つかない!これならば猫がひっかいたり、子供がちょっといたずらしたくらいではまず傷がつかないはず。スタイリッシュだけどタフ、これならとことん使い倒せます。
◇
M-CR611は音が良くて高機能、スタイリッシュでコンパクトと3拍子・4拍子そろったオーディオシステムです。“ミニコンポ”と呼ぶのにはちょっと気が引けますね。今回実際に家で使ってみて、その実力には改めて驚かされました。本格派のオーディオファンにもおすすめできそうですが、これからオーディオを始めたいと思っている音楽好きの方には「コレさえ選んでおけばまず間違いないです!」とお薦めしたいです。
実はこのM-CR611、こんなに小さなボディなのに、4ch分のアンプを搭載しています。ミニコンポでアンプが4ch? と驚く方もいるでしょうが、実はこの4chアンプがいろいろ使えて、それがこのオーディオシステムの人気の秘密だったりもするのです。
4chアンプを使って2台のスピーカーを鳴らすという“特別な使い方”は後で紹介するとして、まずは2組のスピーカーを1台のコンポで鳴らせてしまうことに注目したいです。例えば、居間にセットしたM-CR611でメインスピーカーを鳴らしつつ、カウンターキッチンに置いたサブのスピーカーも本機で駆動する、という使い方ができます。
2組のスピーカーを同時に鳴らすことも、切り替えて1台ずつ鳴らすことも可能です。また2組のスピーカーのボリュームはそれぞれ個別に調整できます。今のところの我が家では4chアンプを後で説明するバイアンプに使うことになりましたが。いつかもっと広い家に引っ越したら、ぜひこの機能を活かして、いろいろな部屋で音楽を楽しめる環境を構築したいなあと。それからこの2組スピーカー駆動、美容室や飲食店、ショップなどで使う場合に重宝されているそうです。カフェをやりたいと言っていた友達にも薦めてみたいです。
【9】自分の好みのスピーカーが組み合わせられる
全部セットで箱から出したら手軽の音楽が楽しめるのが、パッケージシステムやミニコンポの長所。しかし一方で、お気に入りのスピーカーを自由に組み合わせて自分なりの音を追求するのもオーディオならではの楽しみですよね。M-CR611はレシーバー単体と厳選されたスピーカーとのセットが両方用意されているので、どちらでもOKです。
M-CR611は、Hi-Fiオーディオとしてチューニングされた高性能なデジタルアンプを搭載しているので、様々なスピーカーの良さを思う存分に引き出すことができます。こんなにコンパクトなのに定格出力は50W+50Wもあるので、幅広いスピーカーを組み合わせることができます。
スピーカーセットについては、マランツがM-CR611に最適と判断したスピーカーを組み合わせた3種類のパッケージが用意されています。まずはB&W「CM1 S2」を組み合わせた“プレミアムシステム”。これは今回試聴したモデルですね。CM1 S2は、M-CR611の音決めをするのにも使われたという、Hi-Fiオーディオの定番とも言える高級スピーカーです。実は僕もこのCM1 S2がずっと気になっていました。
同じくB&W「686 S2」を組み合わせた“スタンダードシステム”は、マランツ推奨の基本セットとのこと。686 S2はB&Wの入門シリーズのスピーカーで、こちらも定番中の定番モデルです。
DALI「ZENSOR 1B」を組み合わせたベーシックシステムです。3つのスピーカーの中では1番リーズナブルなお値段ですが、音はマランツのお墨付きの本格派。DALIはプロモーションにマランツのアンプを使用しているそうで、相性もばっちりだそうです。
【10】バイアンプ駆動でお気に入りのスピーカーをとことん鳴らし切る
1組のステレオスピーカーを4ch分のアンプを使って鳴らして、その能力をとことん引き出すという手法があります。“バイアンプ駆動”とよばれる、どう考えてもマニアックな駆動方法が、こんなコンパクトなコンポでできてしまうのです。
通常2ch分のアンプでスピーカーで駆動するところを、2倍の4ch分のアンプで駆動する。そう聞いただけで何やらスゴイ感じが伝わってきます。こんなことができるミニコンポは、他にはないそうです。バイアンプ駆動を行うためには、写真のようにスピーカーの端子がバイワイヤ仕様になっている必要があります。今回組み合わせたCM1 S2も対応しています。バイアンプ駆動に対応したスピーカーというのはけっこう多いので、ぜひお使いのスピーカーがあれば確かめてみてください。
通常接続でも十分にいい音だと思ったのですが、バイアンプにすると、音の密度がぐっと高まって、そこに楽器やボーカリストが演奏しているような存在感が増します。よりリアルになった、という表現が正しいでしょうか。力強さも増してました。スピーカーの潜在能力を引き出すというのはこういうことなのですね。スピーカーケーブルは2組必要ですが、接続を替えるだけでこれだけ音が変わるなら、活用しない手はありません。
これだけの駆動力を持つM-CR611ならば、通常ならミニコンポではまずありえないような大型スピーカーも鳴らせてしまうのでは。自宅での取材が終わったあとに、試しに会社の試聴室に常設されている大型スピーカーで試してみました。
全然鳴ります。取材に立ち会った先輩編集者も、この鳴りっぷりにはびっくりしていました。「これだけ鳴れば、音がそんなに出せない家庭ならM-CR611で十分というか満足しちゃうだろうね」と。
【番外編】たわしで擦っても傷つかない!
オーディオ機器だけではないですが、生活空間で家電を使うときに、意外と気になるのがホコリやキズ。M-CR611はトップパネルのアクリルが美しいのですが、いかにもキズが付きやすそうで、ホコリを払うにもちょっとびくびくしてしまいます。
ところが本機は、歴代シリーズを使ったユーザーからの要望から、このトップパネルを硬度が高くて非常に傷付きにくい「ハードコート・アクリルパネル」にしているというのです。今回借りるにあたって、マランツの開発者の方が「試しにタワシで擦ってみてください。ぜったい傷つきませんから」と一言添えられました。ならば、傷ついても僕は知りません! とタワシを持ってきました。
力をぐっと入れて擦ってみたのですが・・・あれ? タワシの毛が散らばるけれども表面には傷がぜんぜん付かない。試しに10円硬貨で擦ってみても・・・傷つかない!これならば猫がひっかいたり、子供がちょっといたずらしたくらいではまず傷がつかないはず。スタイリッシュだけどタフ、これならとことん使い倒せます。
M-CR611は音が良くて高機能、スタイリッシュでコンパクトと3拍子・4拍子そろったオーディオシステムです。“ミニコンポ”と呼ぶのにはちょっと気が引けますね。今回実際に家で使ってみて、その実力には改めて驚かされました。本格派のオーディオファンにもおすすめできそうですが、これからオーディオを始めたいと思っている音楽好きの方には「コレさえ選んでおけばまず間違いないです!」とお薦めしたいです。