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PR天井投写もお手の物

超スムーズな台形補正で部屋中どこでもスクリーンに!JMGO「N1 Ultra」が起こすプロジェクター革命

公開日 2023/04/12 06:30 大橋伸太郎
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「打てば響く、素性の優れたプロジェクター」というのが第一印象だ。本機のカラーモードは、ダイナミック、ビビッド、標準、ゲーム、オフィス、ユーザー設定の6種。「ユーザー設定」に変更して、シャープネス、コントラスト、彩度、色調の各項目をいじっていくとみるみる4K解像度らしい緻密な画に変わっていく。常用ディスク『8K SKYWALK』冒頭の武蔵小杉の夕景は高層ビルの稜線がシャープに引き締まり、実景を目視する立体感がある。カメラが都心に移っての夜景はさすがにLCOS高級機ほど黒が沈まないが、暗部と明部の対比にHDRらしい豊かなレンジ感がある。

製品の実力を確かめる(画像はモザイク処理を施しています)

カラーモードをダイナミックにした状態では、まぶしいくらいに明るい。パワーがあり余り、かつ力を持て余している印象だ。明るさに関して今回N1 UltraはCVIA(シーヴイアイエールーメン)という中国で決まった新規格を採用した。本機のカタログ上のコントラスト比は1600:1である。

画質/音質に関してかなり細かく調整することができるため、好みに応じてどこまでも追い込める

『エルヴィス』はバズ・ラーマン作品の色彩設計がポイントだが、若きエルヴィスの艶かしいコスチュームやコンサート会場に詰めかけた女性ファンのカラフルな1950年代ファッションが、原色から中間色までの洪水となってスクリーンに溢れ返る。色域が非常に広く、色数が多い。MALCエンジンが高い精度で正確な色彩表現をしている証左だ。

ひとつ気になったのが、8Kデジタルシューティング映像で感知されなかったカラーブレイクがこの映画ソフトで散見されたこと。明るさを稼ぐためにRGBの残光時間が不揃いだとカラーブレイクが発生する。ソフトのリフレッシュレートと関係があるのだろうが、気になる人は気になるので、ブラッシュアップに期待したい。

スマートプロジェクターである本機は、Wi-Fi環境があれば各社配信ソフトからYouTube、Google Playまでホーム画面からダイレクトエントリーできる。この日はDisney+で『アバター』を視聴したが、カラーポジをみるような透明感ある映像だ。スペックルノイズの抑制が映像のみずみずしいクラリティを生んだ。いつのまにか取材を忘れて没入していた。なお、本機は2Kブルーレイの3Dに対応。専用品の3D眼鏡発売の予定はないが、汎用品3D眼鏡でフィールドシーケンシャル方式の3Dソフトを楽しめる。

付属のリモコンはシンプルで、ボタン数が少ないため部屋の明かりを落とした状態でも操作しやすい

Android TV 11を搭載しており、単体で映像配信サービスを再生することができる

今回は天井投写まで試みなかったが、N1 Ultraの秘めているポテンシャルの大きさが体感できた。最後にリクエストを一つ。カラーモードが上記6種だけというのは少なく思える。ビビッドがほぼオールマイティだが、映画モードも用意されていないのは物足りない。本機のコンセプトからベッドルームモードやヒーリング映像モードがあってしかるべきだろう。提案型商品なのだからそれくらいの洒落っ気、遊び心があっていい。

いずれにせよ、スマートプロジェクター第二章はいま開幕したのである。

(提供:株式会社日本ビジネス開発)

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